2019年7月7日に発売されたRX5700XT
この記事ではこのグラフィックボード(以下グラボ)のマイニング性能と設定を解説します。
その他のグラボの解説も以前しているため参考にしてみてください。
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RX5700XTではどれくらいマイニングできるのか?
2019年7月7日に発売されたRX5700XT
この記事ではこのグラフィックボード(以下グラボ)のマイニング性能と設定を解説します。
約2年前に発売
約2年前に発売したグラボになります。
しかし、見た目も性能も2020年末に発売されたグラボや2021年に発売されたグラボと比較してもかなり良い感じにマイニングができます。
RTX3090、3080、3070、3060TiのGeForceの上位グラボと比較するとシビアな設定も必要になるため注意が必要なのも事実です。
素のオーバークロックも電力制限もしない場合の状態では
NiceHashMinerにて
素の状態
- 51MH/s前後
- 210W程度
- GPU温度80℃
と結構ワットパフォーマンスが悪いです。
RTX3070やRTX3060Tiの場合は60MH/sで消費電力が〜130Wとなり、GPU温度も60℃前後となるため安心して見ていられます。
とは言えRTX3000番台は極度の品薄で手持ちのグラボを使うということであればRX5700XTは悪くない選択肢です。
マイニングするための設定
そんなわけで消費電力を抑えつつ効率よくオーバクロックするとなると以下の設定と状態となります。
ちょっと頑張った状態
- 55MH/s
- 160W程度
- GPU60℃程度
- MemoryCLOCK1800MHz
- Core電圧 800mV
効率を重視すると上記のような採掘効率設定となりますが、筆者の環境では安定しませんでした。
なので筆者の場合は消費電力だけMSI Afterburnerで160W程度に落としあとはデフォルト設定でマイニングを行っています。
筆者の場合の安定環境では
筆者環境での安定状態
- 51MH/s
- 160W程度
- GPU60℃
とハッシュレートだけ控えめな採掘となっております。
ちなみに不安定な症状というのは時々オーバークロック等の設定がデフォルトに戻ってしまい、消費電力が210Wになってしまっていました。
消費電力が増えればそれだけ採掘効率は落ちますし発熱もしてしまうため悪循環になります。
一時の高効率より長期の安定のほうが効率良いですしね。
とは言えマイニングは発熱との戦いでもあるので筆者の場合はさらにグラボのバックプレートの上に大きめのヒートシンク置いて放熱効率を上げています。
放熱効率が上がれば必然的にGPUファンの回転速度も落とせるためにファンの寿命も伸ばすことができます。
注意点
RX5700XTはいくつかの注意点があります。
まずはNiceHashで温度管理ができないことが挙げられます。
最初は自分の環境だけかと思いましたが、多くの方が同様のためRX5700XTはNiceHashで温度管理ができないようです。
同様にNiceHashQuickMinerで使用ができないのも挙げられます。
NiceHashQuickMinerは手動のオーバークロックよりも高効率設定が出せるので自分もお気に入りなのですが、AMDのRadeonでは使用できません。
通常のNiceHashMinerや他のマイニングプール対応ツールを使用する必要があります。
RTX5700XTはどれくらいマイニングできるのかのまとめ
制限解除したRTX3060以上RTX3060Tiの10%ダウンくらいの採掘量
熱と電力は結構出る
設定がシビア
NiceHashで最適化されない
などが挙げられますが純粋にマイニングするには良い性能だと感じます。
とは言え手に入るのであればRTXシリーズが効率よく安定してマイニングできるので良いと感じたのも事実です。
今回は以上です。
終わり。
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